「論より証拠」を英語で言うと?
なぜかまたまた、プリンが出てきます。笑笑
諺(ことわざ)は先人の知恵だったり、処世術だったり、言葉遊びだったり。ことわざを使うことで表現が豊かに、深くなります。そんなことわざを英語で言ってみたくなりました。英語圏の人に会ったとき、さらっとことわざを英語で言えたらカッコイイ!
論より証拠 百聞は一見にしかず 覆水盆に返らず を英語で
- The proof of the pudding is in the eating.
- Seeing is believing.
- Spare the rod and spoil the child.
- Fear is often greater than the danger.
- One loss brings another.
- It is no use crying over spilt milk.
論より証拠、は英語でThe proof of the pudding is in the eating.
<直訳>Proof is Better than Reason.
プリンの味は食べてみればわかる。
“Pudding rather than praise.”にも出てきたようにまた、プリンが出てきました。プリンの味は食べてみることでわかるというわけです。
プリン好きですね。どうしてプリンなのか調べてみました。
英語圏ではデザートやスイーツのことを一般的に”Pudding”と表現するようです。この「Pudding」は日本語でいうところの「プリン」という意味ではなく、お菓子やスイーツなど「おやつ」に食べるもの全般を表現しているようです。もちろん「プリン」そのものを表すこともありますが、日本での昔からのおやつが「団子」や「せんべい」であったように「Pudding」というわけです。
そもそも農耕民族の日本人は米を蒸して団子にしたり、団子を広げて焼いてせんべいにしたりしてきました。
一方、欧米では「デイリーフーズ」=日常の食べ物=ミルクや卵だったわけです。日常の食品、ミルクと卵に砂糖を加えて蒸したものがPuddingなので「花より団子」が「Pudding rather than praise.」となるのも納得できます。
百聞は一見にしかず、は英語でSeeing is believing.
<直訳>One look is worth one-hundred words.
見ることは信じること
百の言葉を並べられるより、一度見た方が、百倍早く、確実に理解できます。
あるものについて、人から言葉でいくら丁寧に説明されるより、自分の目で見た方が確実です。自分の目で見て、信じたいです。
かわいい子には旅をさせよ、は英語でSpare the rod and spoil the child.
<直訳> Let your beloved child travel alone.
苦労(鞭=ムチ)を惜しんで子どもをだめにする。
わが子のことを本当にかわいいと思ったら、甘やかすのではなく、子どもに世の中の辛さ、厳しさを経験させたほうがよいという意味のことわざです。
似たような意味を表すことわざに「若い時の苦労は買ってでもせよ。」というのがありあります。英語では、
“You must be willing to endure hardships.”
“Heavy work in youth is quiet rest in old age.”
“A young idler an old beggar.”
などと表現します。苦労を苦労と考えるか、勉強や次のステップのために必要なことと考えるかで感じ方は大きく違ってくるのではないでしょうか。
案ずるより産むが易しは英語でFear is often greater than the danger.
<直訳>Bearing a baby is easier than worrying about it.
恐れはしばしば危険より大きい。
何事も実行する前からあれこれ悩むよりも、思い切って始めてみると思ったよりもうまくいくものであることを表しています。
学生時代にどうしても勉強できない悩みの解決方法は「勉強すること」という話をきいたことがあります。矛盾しているようですが、根本にある考えかたは同じです。英語のことわざが示すように、時として「恐れ」や「不安」は本物の「危険」よりも大きいものだったりします。頭で考えるより実行するほうが次のステップにも進みやすくなります。
いずれの時代にも不安や恐怖はどんどん勝手に膨らむものなのです。
二度あることは三度ある、は英語で One loss brings another.
<直訳>What happens two times happens three times.
一つの損失はもう一つの損失をもたらす
同じようなことが2回起こると、続いてもう一度起こるものだという意味のことわざです。日本語も英語もたいてい悪いことが起こることを指しているようです。
ただし日本語では「三度目の正直」”Third time’s a charm.” “Third time lucky.”ということわざがあり、こちらは良い意味での3回目を表しています。
覆水盆に返らず、は英語でIt is no use crying over spilt milk.
<直訳>Spilt water doesn’t return to the tray.
こぼれたミルクを見て泣いても無駄である。
一度してしまったことは、とり返しがつかないので、あきらめなさいという意味です。中国の故事に、離婚した妻が高位についた夫に復縁を求めたとき、夫から「覆水盆に返らず。」と言われたという物語があるそうです。
うーん、別れた事情は知りませんが、高位についたからと言って復縁を求めるというのはどうなんでしょうね。
今日のことわざはいかがでしたが、普段よく使う表現が多かったです。オンライン英会話やちょっと英語圏の方と話す機会があったときに、さらっと英語で言えたらキモチイイですね。
![happy](http://eeenglish.net/wp-content/uploads/2020/08/animal_character_serval.png)
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