同じ意味やまったく反対の意味を表すことわざを英語で【英語のことわざ】
「弘法にも筆のあやまり」だったり「弘法筆を選ばず」だったり【英語のことわざ】
- The best horse stumbles.
- Even Homer sometimes nods.
- The cunning mason works with any stone.
- Two eyes can see more than one.
- It’s an ill wind that blows nobody any good.
河童の川流れ、は英語でThe best horse stumbles.
<直訳>Even a Kappa, an excellent swimmers, sometimes gets drowned.
良い馬もつまずく。
ことわざにちょくちょく出てくる妖怪や空想上の動物。今回は河童。
河童はしばしば悪戯をします。うそをついたり、子どもの魂を抜き取ったりとあまりいいことはしないイメージだけど、川の中に住んでいるだけあって泳ぎだけはうまい。そんな河童もときには川の水に流されちゃいます。という意味です。同じ意味合いでよく言われることわざに「弘法も筆のあやまり」があります。
弘法にも筆の誤り、は英語でEven Homer sometimes nods.
<直訳>Even Master Kobo made a mistake in writing.
ホメロスでさえも時には居眠りをする。(大詩人ホメロスにも汎句はある)
「Homer(ホーマー)」はギリシャの大詩人ホメロスのこと。弘法は平安時代、真言宗の開祖「空海」のこと。弘法大師(弘法大師)とも。
どんな達人、名手でも時にはまさかの失敗をすることもあるという意味のことわざです。
でも、達人の達人たるを表す次のようなことわざもあります。
弘法は筆を選ばず、は英語でThe cunning mason works with any stone.
<直訳>Kobo doesn’t blame his calligraphy brushes.
腕のある石工はどんな石でも仕事をする。
真の達人、名手ともなると、用いる道具はどんなものでもうまく使いこなすという意味です。英語のことわざに出てくる「mason」は石工のことです。
前に出てきた「弘法にも筆の誤り」とは正反対の意味をあらわすことわざです。物事には裏と表、陰と陽、光と影が必ず存在します。100%はあり得ないし、0%もあり得ないということでしょうか。

いいかなぁ~~

風が吹けば桶屋がもうかる、は英語でIt’s an ill wind that blows nobody any good.
<直訳>When the wind blows, the cooper makes profits.
誰のためにもならなくて吹くのは、悪い風である。
風が吹けば桶屋が儲かる(もうかる)理由を知ってますか?それは
風が吹く→土埃が立つ→ほこりが目に入って盲人が増える→盲人が音楽で生計をたてようとして三味線を買う→三味線の需要が増えて、材料のネコの皮が必要になる→ネコの数が減ってネズミの数が増える→ネズミが桶をかじることが多くなる→桶の需要が増える→桶屋が儲かる
というわけでした。
人間万事塞翁が馬。これを英語で
”Every cloud has a silver lining.” (すべての雲には銀の裏地があります。)
目先の小さな出来事に一喜一憂せず、どーんと宇宙を見て大きく構えられたらいいですね。疲れたり、心が病んだりしたら、寝るのが一番。
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