オンライン英会話 ネイティブ講師は重要でない!?こだわる意味は?
オンライン英会話 ネイティブ講師は重要?重要でない?
私たち日本人が英会話の学習をするうえで、ネイティブ講師にこだわる理由や意義、必要性について考えてみた。

こんにちは。aoiです。
たくさんのオンライン英会話を体験して、それぞれのサービスの良い点や特徴がよくわかってきました。システムや料金体系、教材や講師について各サービスは自社の強みを生かして様々な特徴を出しています。また、受講する側も自分のニーズでオンライン英会話を選ぶ時代になってきました。
そんな中で「ネイティブスピーカー」という強みは、料金体系に影響しています。でも、たくさんのオンライン英会話を経験したからこそ、「ネイティブ講師ってそんなに重要?」という疑問がムクムクとわいてきました。
そこで、オンライン英会話における”ネイティブスピーカー”の意義について突き詰めていきたいと思います。
この記事を読むとオンライン英会話での「ネイティブスピーカー」の意義と必要性について自分の考えをもってオンライン英会話を選ぶことができるようになります。
オンライン英会話 ネイティブ講師は必須か?
このことについて ①講師のスキルや資格そして資質 ➁教材 ③料金 ④満足度の4つの点に焦点を当てていきます。
具体例がないとイメージするのが難しいので、ネイティブキャンプ、QQEnglish、DMM英会話
、レアジョブ英会話を例に挙げます。
講師のスキル 資格について
下の表を見てください。オンライン英会話は講師採用に独自の採用システムや条件を課しています。
英会話スクール | 講師採用条件等 | 採用率等 |
ネイティブキャンプ | TOEIC 750点以上
英検準一級以上 海外経験1年以上 英語講師歴1年以上 |
※日本人講師採用条件
|
QQEnglish | 国際資格TESOL取得
全員がカラン指導可能 |
|
DMM英会話 | 講師経験1年以上
TOEIC750点以上 英語を長く学習してきた方 |
※日本人講師採用条件
※左記条件は必須ではない ※採用率5% |
レアジョブ | 英語力やスキル、通信環境など、適正にレッスン提供するための講師の適正を考慮 | ※ほとんどがフィリピン人
※採用率1% |
この中で一番条件が厳しいのはQQEnglishの”国際資格TESOL取得”
その他は客観的にある程度の英語を話せ、コミュニケーションをとることができれば通用するレベル。
ここで一番気になることは「英語が話せる=英語の指導ができる」ということではないという認識が抜けていること。もちろん、独自の講師トレーニングシステムや体系化されたマニュアルがあれば英語を教えることは可能です。しかし「英語指導者」としての資質といわれたら、果たしてその必要条件を十分満たしているかは疑問です。
この観点からいえば、QQenglishの講師は英語指導者としての自覚と資質が十分といえます。実際にQQEnglishのレッスンを受けた経験からもそれは強く感じることができました。また、EF ENGLISH LIVEも講師の質の高さが感じられました。プロの英語教師としての自覚があります。
教材について
教材はその質と量でオンライン英会話ごとの格差が激しい。
英会話スクール | 教材数 | 備考 |
ネイティブキャンプ | 教材29
コース14
|
公式アプリより
それぞれの教材やコースには100以上のコンテンツがあり、さらに対応できるレベルが設定されている。 教材29×レベル5×100=14500 |
QQenglish | カリキュラム41 | 公式アプリより
重複しているカリキュラムも多く、コースという観点で考えると20ぐらい
|
DMM英会話 | 8100以上 | 公式アプリによると8100以上
出版社と提携した教材やだれでも無料で使えるアプリ(iKnow!)あり |
レアジョブ | コース15 | 公式アプリによると4000以上
コースごとに20~100近いコンテンツがある |
教材という観点では、数ではDMM英会話とネイティブキャンプ、特化しているという点ではQQenglishはカランメソッドが追加料金なしで受講可能なことが優位です。
各スクールともマニュアルは充実しているようで、ネイティブ講師、ノンネイティブによりレッスンの質が大きく変わることは感じられませんでした。実感としては、ネイティブ講師はレッスンの進め方自体がやや雑になりがちな印象を受けました。
もちろん、「発音」や「音声」に関してはネイティブであることはとても重要です。けれどもネイティブにもその出身地によるアクセントの癖があります。さらにメジャーなオンライン英会話の教材で音声による教材のないスクールはありません。つまり、「発音」などのレッスンでも教材上にネイティブスピーカーによる素材(音声)があるので、指導する人がネイティブである必要はないわけです。
受講料金について
レアジョブとQQenglishは講師のほとんどがフィリピン人なのでこの項目からは除外します。
英会話スクール | ノンネイティブ | ネイティブ | 増加率 |
ネイティブキャンプ | 6,480円/月 | レッスン1回につきプラス1000円=36,480円 | プラス約560%(5.6倍) |
DMM英会話 | 6,480円/月 | 15,800円 | プラス約240%(2.4倍) |
※ネイティブキャンプは毎日1回をすべてネイティブ講師で受講した場合です。もちろん予約なしでネイティブ講師を受講することはシステム上は可能ということになっているが現実ではかなり厳しいです。
ネイティブ講師を選択するとDMM英会話では約2.4倍、ネイティブキャンプでは実に約5.6倍の料金がかかります。
重要なことはこの料金の増加に見合ったレッスンが提供されているかどうかです。

満足度
この観点はかなり主観的なことなので、すべての人に当てはまるということではありません。実際にたくさんのオンライン英会話を体験していえることは前評判通り、フィリピン人のホスピタリティー(おもてなしの心)はかなり高く、フィリピン人のレッスンを受けていて不満を感じたことはあまりなかったということです。反対にネイティブ講師のレッスンを受けていて物足りなさを感じたことはかなりありました。ネイティブ講師は英語がもともと話せるので、話せない人の気持ちが分からなかったり、英語を外国語として学んでいく過程でどんな壁に突き当たるのかということが理解しにくかったりすることが原因と考えられます。
講師の良し悪しは国籍ではなく、講師自身の人間性によるところが大きいと言えます。しかし、ネイティブ、ノンネイティブというくくりでオンライン英会話の質を考えたときに、オンライン英会話を受ければ受けるほど、講師がネイティブスピーカーである必要性が感じられませんでした。
結論:オンライン英会話 ネイティブ講師は必須ではない。
今回は比較として検討ませんでしたが、Cambly(キャンブリー)やEF ENGLISH LIVEはほぼ全員がネイティブ講師による英会話スクールです。そしてそれらも含めてネイティブ講師とそれ以外の講師によるレッスンの質を考えたときに講師がネイティブスピーカーであることの重要性はほとんど感じられませんでした。よってオンライン英会話の講師がネイティブスピーカである必要性が高いとは言えません。
特に、それは英会話の初中級者ではなおさらです。初中級者は丁寧に教えてくれる講師が一番でネイティブスピーカーである必要はありません。
いかがでしたか?今回、オンライン英会話でネイティブスピーカーは必須ではないという結論になりました。オンライン英会話は自分で体験して決めることが大切です。自分にぴったりのオンライン英会話をみつけてくださいね!

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