外国人が絶望する日本語
ニュアンスの違いを理解して使い分けたい!
英語にはない日本語の表現、日本語にはない英語の表現、どちらもあります。ここに集めたのは外国人がなかなかそのニュアンスの違いを理解しづらいものばかり!英語学習者のあなたも、日本語では同じ言葉で表す言葉を、英語で、時と場に応じて使い分けられたら嬉しいですよね。
同じ言葉も時と場合によって逆の意味になるから厄介!でも、だからこそおもしろい!!
アイスブレイクやスモールトークでも使えるよ
どうも
「どうも。」はいつでもどこでも使える万能選手!一日何回使ったか数えてみよう!?
「どうも。」
Hi. Hello. Sorry. Thanks. Somehow. Good to see you. Nice to meet you. |
Hi!
「はい」とか「は~い」とか「やあ」とかそんな感じ。あまり深くないないけど、”Hi”にもたくさんの含みがあるよね。ふつうはアイコンタクトが生じたとたんに発する言葉かな。ファーストネームで呼びあう友達や家族の間で使ったり、店員さんが気軽に声を掛けたりするときにも使われる。日本では無理だけど、外国では目上の人に対しても普通に使っている印象がある。
Hello!
「こんにちは。」
若い(?)人って「こんにちわ」って書くけど、わざとズラして書いてるのか、どれが本当だかわからなくなって書いてるのか疑問。なので、指摘していいのか悪いのかわからない。でも敢えて言いますけど「こんにちわ」は間違った表記です。小学校1年生の教科書に書いてある。
Sorry.
「すみません。」
英語だと”Excuse me.” っていうべきところで ”Sorry.”って言っちゃうことない?「どうも」も、感謝しているのか、謝ってるのかわけわかんなくなる。書いてみたら、「かんしゃ」にも「あやまる」にも同じ「謝」の字があるから言葉として同じ含みがあるんだろうか。
Tanks.
「ありがとう。」
「どうもありがとう。」の「どうも」なのかな。これは明らかに感謝しているので悩まなくてOK!
「すみません。」と言いたいのかな?
Somehow.
「っていうか。」
英語は「何とか」「とにかく」「何とかして」っていう意味だけど、この表現は一番混沌としている。説明不能。あいさつとしての「どうも。」が”Somehow”になった表現を見つけたあなたは、コメント欄からご報告お願いします。
Good to see you.
Nice to meet you.
「はじめまして。」
「お会いできて光栄です。」
これは明らかに「ありがとう」「嬉しい」を表している「どうも」ですね。
<参考図書>
ヤバイ
この言葉が一番ヤバイ。ちょっと前のサラリーマン川柳に
”「課長ヤバイ!」は誉め言葉”っていうのがあったけど、どうしてヤバイかと言うと褒めてるのか、けなしているのかわからないから。つまり、ポジティブな意味なのかネガティブな意味なのか”空気を読まないと”理解できないところですね~。そういえば「KY」っていうのあったよね。
「ヤバイ。」「やばっ!」
Cool. Cute. Terrible. Too bad. Beautiful. Awesome. Dangerous. |
空気って本当に読めるんだろうか。
Cool.
「カッコイイ」
これは、もちろんポジティブ。「ヤバイ」というより「やばっ!」って感じ。
His pants are so cool!
「あの子のパンツ、やばっ!」=あの子のパンツ超かっこええ!
Your hairstyle is so cool!
「ヘアスタイル やばっ!」=髪型決まってる!
Cute.
「かわいい。」これもポジティブ。
とかく女子は何でも「かわいい」で片付けるから、要注意。「かわいい」以外の形容詞を知っているのかいないのか。まあ、「かわいい」にとって代わったのが「ヤバイ」なので、語彙が増えたということでよしとしよう。
Terrible.
「まずい。」「ひどい。」これはネガティブ。
Her cooking is terrible.
「彼女の料理、ヤバイ。」
この表現は非常に難しい。「彼女の料理、ヤバイ」と言われたら、彼女の料理がおいしいのかマズイのかは、状況やその場の空気で判断しなければならない。”Terrible”と言われたら迷わず「マズイ」と言えるのだけれど。
大丈夫。
全然大丈夫じゃない、7つの「大丈夫。」はつぎの通り。
「大丈夫。」
It’s OK. I’m good. That’s fine. I’m all right. No, problem. Don’t worry. No, thanks. |
ちなみに栃木県では「大丈夫」のことを「だいじ」と言います。
「だいじ、だいじ」と言われたら”I’m all right.”っていう意味だから覚えておいてね。
お疲れ様。
「こんにちは。」も「さようなら。」も「お疲れ様。」
たいていは、職場で使う言葉。
「お疲れ様。」
Hello. Cheers. See you. Good job. Thank you. You made it. How are you? |
ちなみに「お疲れ様。」と「ご苦労様。」は似て非なるもの。
- 「お疲れ様。」も「ご苦労様。」も相手をねぎらう言葉。
- 「ご苦労様。」は目上から目下の人への言葉。
- 「お疲れ様。」では挨拶にも使うが、社外では普通使わない。
- 「お疲れ様。」も目上には失礼になる場合がある。
- 「お疲れ様。」のかわりに「お先に失礼します。」や「ありがとうございます。」などが使えるときはそちらを優先する。
先日ケニア出身の同僚に質問されたので、書いておきました。「お疲れ様。」と声を掛けられてなんと答えてよいかわからず、固まっていた彼。なので、「『お疲れ様。』には『お疲れ様。』と返しておけば、なんとかなる。時と場合によって『失礼します。』や『ありがとうございます。』が使えないか考えてみてね。」と伝えました。
いかがでしたか?
英語のサイトなのか、国語のサイトなのかわからなくなっちゃいました。ヤバイですね。
<参考図書> ”読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑” 発行者/青柳昌行 著者/こあらの学校 発行/株式会社KADOKAWA |
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