「猫にかつぶし」は英語で何ていうの?【英語のことわざ】動物

黒猫 animal

「猫にかつぶし」は英語で何ていうの?

 

黒猫

  • Children can surpass their parents.
  • To give a pea for a bean.
  • That makes it double sure.
  • Fine feathers make fine birds.
  • To set the wolf to keep the sheep.
  • To talk to the wind.
  • Two dogs fight for a bone and the third runs away with it.
  • Even a worm will turn.
  • Every dog has his day.
  • Like hen like chicken.
  • He that stays in the valley shall never get over the hill.

Children surpass their parents.

鳶が鷹を生む。(とんびがたかをうむ)

<直訳>Even a Black Kite can produce Hawks.

平凡な親から優れた子どもが生まれるという、まれな事例を意味することわざです。「トンビ」も「タカ」も同じタカ科の鳥ですが、「トンビ」はのんびりしていてあまり賢そうではないイメージ、「タカ」はいかにも精悍(せいかん)でかっこいいイメージがあります。どの家庭でも子どもは宝、自慢の息子、娘であることには変わりませんが。

 

To give a pea for a bean.

海老で鯛を釣る。(エビでタイをつる)

<直訳>To give a shrimp as bait to catch a sea bream.

わずかな資金や労力で大きな利益をえるという意味のことわざです。日本ではエビとタイ、英語ではPea(エンドウ豆)とBean(インゲン豆)を使って表現します。基本的に日本人は漁師でしたから、魚は身近な存在だったのでしょう。でも正直、エンドウ豆とインゲン豆の価値の違いがピンと来ないのは私だけでしょうか?”To give a pea for a bean.”ってすんなり言えるかなあ。楽して得をしたいという下心は一緒のようです。

 

That makes it double sure.

鬼に金棒(おににかなぼう)

<直訳>When the strong one has a metal rod, he has no enemies.

「鬼に金棒」って日本では頻繁に使うイメージがあります。結構好きなことわざです。強い者が武器を手にしてさらに強くなり、敵なしになるってことですね。

“That makes it double sure.”は英語には珍しくかなり抽象的な表現です。”That”とか”it”ってなんのこっちゃ?とツッコミを入れたくなります。

だからこそ、いろいろな場面で使えそうです。英語が得意な人がことわざや慣用句をすらすら言ったらカッコイイですね。

happy
happy
That makes it double sure!

Fine feathers make fine birds.

馬子にも衣装(まごにもいしょう)

<直訳>Clothes make even a horse driver look fine.

着飾れば、どんな人もそれなりに立派に見えるという意味です。実は初めて知ったのですが、「馬子」とは馬の子どものことではなく馬に荷物や人を乗せて運ぶ人やその職業のことを指します。または馬子のことを「孫」と思っていた方もいるのでは?ことわざは基本的に日本に昔から伝わる言い伝えが多く、記録に残っているものでも平安時代の「世俗諺文」(せぞくげんもん)にまでさかのぼることができます。普段何気なく使っていることわざも、元を正すとかなり奥が深く、日本や欧米の文化や生き様を知る手がかりになることが多いです。

 

To set the wolf to keep the sheep.

猫に鰹節(ねこにかつぶし)

<直訳>Don’t put KATSUOBUSHI aroud a cat.

オオカミに羊の番をさせたら、どうぞ食べてくださいと言っているようなものです。猫のまわりに鰹節を置いて、食べられない方が珍しいです。ちなみに鰹節は英語で”Dried Bonito Flakes”と言います。”Bonito”はもともとはポルトガル語で、カツオのことです。

 

To talk to the wind.

馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)

<直訳>Let the horse hear Buddhist teachings.

馬にどんなありがたい念仏や経典を話して聞かせたところで何の価値もなくむなしいだけです。馬に限らず、全然聴こうとしない人やそのありがたさを理解できない人に高尚な話をしたところで無意味です。この無味乾燥な様子を英語では「風に話す。」と言うのですね。う~ん、空しいです。

 

Two dogs fight for a bone and the third runs away with it.

漁夫の利(ぎょふのり)

<直訳>The third one, a fisherman, takes the profit away while the two are fighting.

日本の「漁夫の利」は中国の昔の寓話から来ています。浜辺でシギという鳥がハマグリを食べようとして、反対にハマグリにくちばしをはさまれてしまい争っているところに漁師がやってきます。そして、シギもハマグリもいっぺんに捕られてしまったという話です。やはり日本では漁師で表現するのですね。島国ですから。

漁夫の利

 

Even a worm will turn.

一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)

<直訳>Even an inch worm has a half-inch soul.

どんなに非力で弱々しく見える者でも、それ相応の意志も意地もあるので、決して侮ってはいけないということわざです。英語で「意志」を表現するのに”will turm”方向変換するというところが興味深いです。

 

Every dog has his day.

犬も歩けば棒にあたる。

<直訳>A loitering dog may meet an unexpected happening.

このことわざには2つの意味があります。一つは「何かをしようとすれば、予期せぬ災難に出くわす。」という悪い意味で、もう一つは「何かをすれば、思いがけない幸運に遭遇する。」という良い意味です。もともとは前の悪い意味に使われていましたが、様々な場面で使われるうちにあとの良い意味でも使われるようになったようです。それにしても英語の”Every dog has his day.”(どんな犬にも全盛期がある)というのは夢があっていいですね。人生(犬生?)捨てたものでもありません。

 

Like hen like chicken.

カエルの子はカエル。

<直訳>A frog’s child is a frog.

英語では「ヒヨコは親鳥に似る。」といいます。「カエルの子はカエル」と同じいいかたをすれば「ニワトリの子はニワトリ」ですが、ニワトリの場合子どもはヒヨコになってしまうので「ニワトリの子はニワトリ」と言うと、違和感ありますね。

でも、よくよく考えたら、カエルの子はオタマジャクシでした。オタマジャクシは英語で”Tadpole”と言います。知ってました?

風呂っぐ

 

He that stays in the valley shall never get over the hill.

井の中の蛙 大海を知らず。(いのなかのかわず たいかいをしらず)

<直訳>A frog in a well doesn’t know the wide expanse of ocean.

少ない知識や経験から、ほかの広い世界のあることがわからない様子を意味することわざです。このことわざも英語ではやや抽象的です。主語を大切にする英語で表現する”He”はだれのことなのでしょうか。「谷に住んでいるものは丘を越えることはできない。」というのは能力のことを言っているのか、意志や意欲のことを言っているのかツッコミたいです。カエルはイソップ童話や欧米の寓話などに頻繁に出てくるにも関わらず、日本のカエルのことわざが英語になるとカエルが登場しないのが不思議です。

カエルの子

 

いかがでしたか?日本語のことわざでは動物が出てくるけど英語では出てこないことわざがいくつかありました。やはり動物が登場すると場面がイメージしやすいですね。

今回も易しい英語の表現が多かったので、何回か音読して、たくさんの場面でサラッと言ってみてください!

では、また。

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